午後にミュンヘンに行く予定があるが、その前に少し日差しを浴びたいので高いところに行く。
ヴァイルハイムはこのところ毎日霧に包まれ、朝から夕方みたいに暗く、正直うんざりしてくる。
列車が30kmほど進むと青空が見えてきた。やった!
車内でどこで降りようか思案する。昼過ぎにはミュンヘンに向かわなくてはならいので、あまり歩く時間はない。もっとも陽がさしてても0度ないかもしれないから、それほど長くは歩けない。
ドイツ国鉄はとてもいい加減だから、ハイクに行くときはプランAからDくらいまで、電車が時刻通りだったとき、10分遅れたとき、20分遅れたとき、途中までしか走らなかったときなどの状況に対応したルートを考えている。今日は陽ざしを浴びるのが目的でもあるので、ガーミッシュで降りるかミッテンヴァルドまで乗るか思案しながら出発。迷った挙句ミッテンヴァルドの手前のクライスまで乗ることにした。
だんだんと雪深くなっていく。今日は家に帰らないでそのままミュンヘンに直行する予定なので、ブーツではなくシューズ、ストックもチェーンスパイクも持ってこなかった。だからあまり雪が深いとちょっと困る。
クライスで降りて、ハイキングルートに進む。やった、陽ざしだ。
単調な道ではあるが、背中に陽ざしを浴びながら線路わきを歩く。反対側ではクロスカントリーができるが、平日とあって誰もいなかった。
線路を渡り、しばらく進むと地下道があり、geroldという集落に出る。近くにバス停があるので、そういう場所があるのは知っていたが来るのは初めて。
眺めがよくてあっけにとられた。静かで誰一人いない。
休暇用のアパートメントが何軒か。あとは農家と建具屋と。どこも旅行者に宿を提供しているみたい。
凍っているところもあるので、注意しながら雪道を進む。
湖が見えてくる。
バス停からはすぐだし、軽いハイキングができて、湖で泳げる。夏に1週間くらい過ごすのは悪くないだろうな。(ただし店はないみたいだ…)
ここまで来るのに思ったより時間がかかった。一瞬このまま進むか、来た道を戻るか考えたが、もう少し進んでみることに。
道は林の中に。雪が深いので、踏み跡を追って進む。
大きい湖、バーム湖が見えた。この湖の周囲を歩くコースもあるが、私はまっすぐクライスの駅に向かう。
ここは歩いたことがないから、どのくらい時間がかかるかよくわからない。何気に気が急いてしまう。
この後は林の中を歩く。道はかなり凍っていて、また急な下りもあったのでかなり慎重に進む。
また別の湖にでる。ここまで来ると駅はそれほど遠くないはず。
結局予定していた列車の1本前に乗ることができた。
この近くのエルマウという場所で開かれたG7を記念したポスター。最近は見かけなくなった日の丸(中国と韓国に押されてます)。
列車がガーミッシュまで進むと、霧が町を覆い始めているのが見えた。ちょっとうんざりする。