クール経由でチューリヒへ

朝は青空。でも今日も昼くらいから雨の予報がでている。しかも局地的に激しい雨らしい。

本当はのんびりと出ようと思っていたのだが、昼過ぎからクールで雨が激しくなる予報、早めに観光を済ませるために出発を早めることにした。

休暇用アパートの面倒なところは退去する前にすべてを「元の状態に戻す」必要があること。細かくリストがあり、シーツやリネン類はバスタブの中へ、食器類は洗って拭いて、食洗機のフィルターまで掃除。冷蔵庫や食品庫の中には何も残さない。ゴミは指定の袋(設置積み)に入れて指定の場所に捨てる。今回は掃除機をかけることはなかったが(掃除機自体がなかった)、床のゴミが気になって、手で取った。

すべてを終えて駅に向かう。レ―ティッシュ鉄道と箱根登山鉄道は1979年に姉妹鉄道になったそうだ。スイスのどこにいっても日本人観光客を見かけた時代は過ぎ去り、日本車も日本製の重機も見かけなくなってきた今ではなんか過去の遺物を見る気持ちだ。

早朝の電車はガラガラ。通勤の人がまばらに乗っている。

クールの駅で荷物を預け、街を歩きに行く。まだ雨は大丈夫。

旧市街を適当に歩いたあとは教会を訪ねる。聖マルティン教会。

16世紀の後期ゴシックだが、ここはプロテスタントなので聖人像もなにもない。木製の柱は珍しい。

この先にカテドラルがあるらしい。

大聖堂、聖マリア教会は元は12世紀後半の後期ロマネスク建築だが、その後増築や改築が加えられ、正面から見た限りではあまり興味を引かなかった。

ただし中はとても見ごたえがある。

聖壇は二重構造。下部はもともとの古い教会からなのだろう。

後期ロマネスクがバロック時代に改装されたのか。

上部はゴシック。かつては壁画で覆われていたのだろう。今は残念ながらシンプル。

天井画は新しめ。イタリアの影響を感じる。地理的に近いし。

入口近くにあった古い壁画。ゴシックか。

カテドラルを出て、美術館、駅の方向に歩く。ブドウ畑と町と山々。雨が少し降りだした。

右に聖マルティン教会、左にカテドラルの塔。この町は山に囲まれていて、標高は低いのでこの夏はかなり暑くなったようだ。ある意味今日は幸いにも雨が降って涼しい。

美術館で。お目当てはセガンティーニ。でも作品数は少なかった。

新館と旧館に分かれていて、クールやグラウビュンデン州出身やここに関わる作家の作品が集められている。

旧館の建物は見ごたえがあった。

ただ作品自体はどれも小品で、正直期待外れだった。

駅に戻り、ベンチで少し時間を潰す。チューリヒには毎時3本直行列車があり、1時間ちょっとで着く。あまり早く行ってもチェックイン時間は3時だし、何よりも早く着くと雨に降られる可能性が高い。

それでも2時過ぎにチューリヒに到着。まだ雨は降っていたが、ホテルはトラムの停車場からさほど離れておらず、また3時前なのに部屋に入ることができた。

夕方になったら晴れてきた。昨日と同じ。

アローザ4日目 天気は下り坂

雨の予報だったがなんとか大丈夫そう。昨日行きそこなった湖への道を歩くことにした。

昨日降りて来た道の横を通る。中欧に見えるのが小さな教会。

昨日はかなりの賑わいだったようだが、今日はほとんど人影がない。

曇りだが静かに歩けていい。寒くもなく、気候的には昨日より快適。

明らかに水量が少ない湖の周りを歩く。

普段は湿地帯なのであろう。今は完全に乾いている。

水量の少なさと水温の高さで凄まじく藻が発生している。悲しい。

ヘルンレへのゴンドラ駅が見える。今日もちょっと頂上まで。

頂上でチョコレート休憩。

今日のゴンドラはがらがら。

もうひとつのケーブルカーに乗ろうかと思ったが、代わりに電車で40分ほどの村に行くことにした。

リューエンカスティルはクールの手前にある小さな村。

駅からは急こう配の坂道を登る。谷の反対側に村が見える。あそこにはどうやって行くのだろう。

伝統的な木造の家屋。

教会まで行ってみる。閉まっていたので中は見れない。

農家の敷地内に間違えて入ってしまった。

丘の上で一休み。教会と集落を見下ろす。

この駅では一つのホームを上下線が共有するのだが、非常の狭い立地のために上下線のうち最初に入った電車が発車してからもう一つの、逆方向の列車に乗車するシステムになっている。

戻る途中で雨が降りだした。

アローザについても雨は止まず、持参した雨具が役に立った次第。明日はチューリヒに向かう。

アローザ三日目。ケーブルカーを梯子

今日は快晴。やっぱモティベーションが上がる。

30分に一本のバスで町の反対側まで。途中駅でわんさと人が乗ってきて、満員状態に。

ケーブルカーは終点駅なのだが、駅から乗ってきた日帰りのハイカーはほとんどその前で降りてしまい、ゴンドラに乗るひとは少ない。

ヴァイスホルンにあるクマ牧場の宣伝もかねて、あちこちにクマの絵がある。日本人にとってはぜんぜん嬉しくない。クマが観たければ日本に来ればいい。

今日の頂上は2496m、ヘルンレ、バイエルンにもずっと低いが同じ名前の山がある。

この写真が欲しかった!らしい。スイス国旗がうまく取れるまでかなりの枚数を費やした。

本当はここからもう一本ケーブルカーが出ているのだが、今月はずっと運行されていないそうだ。それと並行するハイキングルートも立ち入り禁止。滑落だろう。

眺めを堪能した後は降りる。

ゴンドラには中継点はない。下まで降りた後、近くにあるらしい湖へのハイキングを考えたのだが。

道を間違えて、綺麗だがぜんぜん違う方向を歩いてしまった。

結局バス停まで戻り、バスを待つ。バイクパークにスキー場にあるようなエスカレーターがあった。

バスで駅まで行き、昨日登ったヴァイスホルンに再び登る。今日は絶景。

スイス国旗前で記念撮影。

昨日までに降ったらしい雪をかぶった山々が見える。

絶景を堪能した後は途中駅まで降りる。

昨日と反対の方向、アローザの村の中心地に向かって降りる。この道も悪くない。

Silberdistel、和名はチャボアザミというらしい。今一つしょぼい名前と思うのだが。。。

牛君たちも健在。

15世紀の終わりに建てられた小さな教会。閉まっていて中は見れない。

村まで降りて、バスに乗って宿に帰る。かなり達成感があった一日。

今日はSUPしている人がいた。

アローザ二日目 ヴァイスホルンに登る

曇りだが雨は大丈夫そうだ。しかし標高1650mのアローザはそれなりに寒い。ヒートテックがちょうどいい。今日は2630mのバイスホルンWeisshornにケーブルカーで登ろうと思っていた。

乗り場へはバスでも行けるのだが歩いても15分ほど(下りだから。登りは25分以上かかるだろう)。駅の裏手からまずは2072mの途中駅まで登り、そこから乗り換える形になっている。

天気はいまいちだが結構混んでいた。

ケーブルカー内には背がとても高くないとつかめない吊り輪が。輪じゃないけど。

乗客のほとんどは家族向けの施設がある途中駅で下車。ここから下っていくハイキングルートが人気のようだ。

私たちは頂上駅に向かう。曇りで展望はあまりない。クールの町が見える。電車では1時間くらいかかったが、直線距離ならすごく近い。

アローザの町を見下ろす。風もあってかなり寒いので、さっさと降りることに。

途中駅で降りてハイキング。アローザとの高低差は400mもないので、下まで降りても大したことはない。

途中でおにぎり休憩。

歩いているうちに陽がさしてきた。眺望もよくなり、気温も徐々に上昇、明日は晴れの予報だ。

アローザへ

早朝ミュンヘンの中央駅に向かい、まずローカル電車でリンダウへ。駅で待っている間、向かいのホームで発車を待っていた列車から急に乗客が降りだした。車両故障か何かで発車できない、というのだろう。通勤通学や旅行客でほぼ満員の列車だった。日本ではありえないが、ドイツではあり得る。こっちの列車は無事発車したが、乗換駅に着くまで正直気が気でなかった。

ドイツのローカル線には専用の一等車両はなく、二等と分ける形で、座席は数えるほどしかない。そしてどこにその一等が来るのかわからない。せっかく一等の料金を払ったのだから二等には乗りたくない。列車が入ってきたと同時に素早く目を走らせる。最初に乗ろうと思っていた車両では後ろにアメリカ人がいたので、あ、これは一等の客だなと素早く隣に移り、人数分ゲット。目ざとさと図々しさは筋金入りだと思うが、正直疲れる。私は本来人と争うのは苦手なのだ。(そう思えないだろうが)。

尻が滑りそうな、座り心地が悪いローカル線でとぼとぼと。出発から3時間、ようやくボーデン湖が見えてきた。水がだいぶ少ない。

終点駅のリンダウでしばらく待ち、サンクトマルガレーテンへのEC列車でクールを目指す。リンダウのホームでドイツ人の車掌に一等列車はどこに停車するか訊いたが、我関せずといった風。ドイツ国鉄の人材レベルは低下の一途をたどっている。窓口でも呆れるほど無知な人が多いので、自分で調べるのが手っ取り早く、正確だ。

スイス国鉄では一等車両は何両もあり、席もゆったりとして快適。天気は残念な下り坂だが。ここで驚くことが。車両に入ってきた車掌が床に落ちているゴミ(紙の端切れのようだった)を拾ったのだ。日本では当たり前だが欧州では初めて見た。ドイツではまずありえないと考えていい。

クールで降り、アローザ行きの列車に乗る。生憎の雨。恵の雨でもあるのだが。

クールを中心としたレーティッシュ鉄道。昨夏もサメダンに行くのに利用した。アローザは終点駅。

天気がいまいちでも景色は綺麗。ここまで来たかいがある。

7時間の旅もようやく終わった。歩いて観光案内とスーパーに寄り、その後バスで宿に向かう。ここでは宿泊客はアローザカードというゲストカードがもらえ、滞在中は町内のバス、近隣への列車、2本あるケーブルカーが乗り放題。

今回の宿。2寝室にリビングダイニング、キッチンとバスルーム。小さいが眺めのよいバルコニーがある。

ベランダからの絶景。これのために1年まえから予約した。

家の裏には急こう配のハイキングルートが始まっているが、さすがの長旅で疲れた。

雨がやんで青空が出てきたが今日はもう出掛けず、ベランダからの景色を満喫することにした。

ミュンヘンで

ヴァイルハイム・ミュンヘン間の列車の遅れに神経をすり減らされるのを防ぐため、今回はスイスに行く前にミュンヘンに数日滞在することにした。週末を友人の家に泊まられてもらうことにしたのだが、月曜に乗る予定だったミュンヘン発スイス・サンクトマルガレーテンへの列車が工事のために運休、代わりにローカル列車で大回りしなくてはならないことになり、旅程はプラス2時間の7時間。やってくれるよドイツ国鉄。ヴァイルハイムからだったら泣いたが、ミュンヘンの友人宅からは30分くらいで中央駅に着くので、時間的にはセーフ。

ヴァイルハイムからミュンヘンへは普段はローカル電車で40分、ただし今月は工事が入り、途中でSバーンに乗り換えなくてはならない。金曜午前のSバーンはパンパンに混んでいたが、席取りの達人の私は同行者に席をゲット、私も他の人が入らない狭いところに滑り込んだ。私の尻は周りの人の半分だもんね。

ミュンヘンの友人宅はオリンピック記念公園に近いので、休んだ後に散歩に行く。

暑さで普段より人が少ないようだ。

翌日も猛暑。市内に行く気はしないので、徒歩で行けるニンフェンブルグ宮殿まで散歩することに。

写真で見ると綺麗だが、藻がすごい。

午前9時前でもうカンカン照り。

藻が茂っていて写真では芝生との区別がつかない。

木陰はまあ気持ちがいいが、長居はできない。

友人の家の裏のビヤガーデンで。

ミュンヘン最終日は日曜日なので美術館へ。1ユーロでかなりの大作・名作が観れる。新旧の絵画館のうち、19世紀以降の絵画を扱うほうは数年前から改装中。人気の後期印象派は特別に別室に展示されている。

ケバブをテイクアウトしてランチにし、その後すぐ近くのエジプト考古館へ。家族連れで混んではいたが、1ユーロだから許容範囲。

暑さが避けられる点で美術館、博物館のほうが楽しめたようだ。明日はスイスへの長旅なので早めに帰宅し休むことにする。

修道院教会を訪ねる

本当はミッテンヴァルドでハイキングを考えていたが、昨日また電車が止まっていたので、行先を変えてバスでロッテンブッフに向かうことに。

バスは駅まで行かなくても、町を通って15分ほど歩いたところにあるバス停から乗れる。

途中の乗換えで。

ここには以前母と二度訪れた。車なら20分、バスだと1時間。

教会自体は11世紀からあるが、中は新しい。ちょうど日差しが窓から差し込み、息をのむ美しさだった。

大きい鏡が置かれ、上を向かなくても天井画が観れる。

外の大きなトチの樹の下で休息。

本当は周囲を歩きに行こうと思っていたが、今日も暑さが激しい様子なので、次のバスで帰宅。それでも結構疲れました。

ファーハントからパノラマハイク

このルートは2年前に逆方向から歩いている。ファーハントのほうが標高が低いので、登り中心になってしまうが景色はずっといい。

電車は例の如く遅れる。先頭車両は空いていて、冷房が効きすぎて寒いくらいだったが、歩き出すとすぐ上着が不要になった。

天気は上々、ドイツアルプスの山々に圧倒される。

町外れから少し登りながらパーテンキルヒェンに。

今日は雲が出てそれほど暑くない様子。

このところ多少なりとも雨が降ったので、緑も鮮やかだ。時間的に余裕があるので、ところどころで休む、まったりハイク。

陽ざしが出てくると暑い。はやく木陰に入りたい。

列車が止まっている。単線のため、対向列車が通るまで動けない。遅れる原因の一つ。

パーテンキルヒェン到着。

駅に近づくにつれた暑さが増してきた。今日の遅れは10分-15分、乗換えのない旅程なので焦らずにいられた。ただ、帰りの列車内では冷房が故障。空いていたからなんとかなったが、まいるね、ドイツ国鉄。

ヴァイルハイムで

今日はハイキングには行かず、家で過ごす。朝のうちに大家さんの垣根の選定を手伝って、その後教会のコンサートを聴きに行く。

2年前に新しく設置されたオルガン。無料コンサートとあってか開演前にはほぼ満席。

ただ、音の調節が悪いのか、教会が小さすぎるのか、割れるような大音響でかなり残念な内容。三曲目で挫折して退出。私たちの前にも何人かが出て行っていたので、罪悪感はなし。

町を少しぶらついたあとに帰宅し、その後は家でまったり。夕方に近くを歩きに行く。

8月なのに影は秋のよう。

今日は28度くらいまで上がった様子。町中は照り返しで暑かったが、ここはひんやり。

金曜までは過ごしやすい気温という予報。猛暑も一息ついたようだ。

予定を変えてバードテルツ

一昨日のドイツ国鉄ストレスで、ガーミッシュ方向に行くのに躊躇してしまう。天気もいまいちなので、バスを乗り継いでバードテルツにいくことにした。

来週末はミュンヘンに泊まるので、テルツには電車の便がいい来週土曜日に行こうと思っていたのだが、一昨日読んだ記事にこの夏テルツがドイツで最も気温が高い町だった(石畳の照り返しなどで)ときき、来週後半からまた熱波の予報が出ているので、急遽今日行ってしまおうと予定を変更。

保養地らしく瀟洒なホテルや屋敷を見ながら並木道を通って町を抜ける。私もここは歩いたことがなく、昨夜ネットで調べて決めた。

意外とすぐに多少の起伏があるハイキングルートに入った。曇り空で眺望はいまいちだが、緑がとても鮮やか。

狩りの途中の猫さん。

イザー川の畔に出て、町の方向に進む。

直進すればバスターミナルまでそれほど遠くないが、まだ時間は早いので「聖なる山」の教会に行くことに。

だんだんと晴れてきて山並みが見える。

礼拝堂。確かここが最初に建った。

石畳の階段を下りて旧市街へ。

脇道のカフェで休憩。かなりのボリュームに圧倒される。

いつの間にか晴天に。暑い。

町や野原や教会やで、結構変化に富んだハイキングになった。1時15分のバスでムルナウに向かい、その後電車に乗り換えてヴァイルハイムへ。バスは10分遅れ、電車は15分遅れ、もうこれに慣れないとドイツでは暮らしていけない。