知人からもらった曼荼羅風の塗り絵は、最初どう塗ったらいいのかわからないと不満げだったが、慣れてくると結構楽しいと言っていた。緑が圧倒的に多いのは、彼女が好きな色だったからだろうか。
投稿者: waiwaiwaowao
母の塗り絵 1 2013-2016
写真 2 結婚前
写真 1 結婚式と新婚旅行
母の結婚が遅かったのは、戦争の影響もあっただろうが、 それよりも母は祖父に対しての親愛が深く、同年代の男性への関心がなかったためだと思う。母と父は大阪で知り合った。当時の東京は焼の原で、父は同族会社の大阪支社で働いていて、母は疎開先の高岡から京都に住まいを移し、大阪の料理屋でアルバイトをしていた。職場の同僚と父の一番下の弟である叔父がその料理屋で母を見て、まだ独身だった父に引き合わせたのが出合いだったという。叔父の話では、母はとてもきれいな人だったから、父は一目ぼれだったそうだ。
ファザコンの母は結婚に迷いがなくはなかったようだが、結婚式とその後の新婚旅行での写真を見る限り、やはり父のことが好きになっていたのだと思う。
画板から
スケッチブックから 3 1980年代
スケッチブックから 2 1986年ごろ
スケッチブックから 1 1985年ごろ
短歌ほか 2016年
ゴミ出しに行けば子連れの若夫婦我にほほえみ挨拶をせり

年月不明の歌いくつか
見覚えのある着物 まといし亡き母を抱き上げたる夢みた ある日
祖母と我 言問橋を渡しけり 今は昔の墓参りかな
寒き日もまた良いものか 熱々の焼林檎食べ温まる午後
暮れに子は包丁並べて砥ぎいたり すること何か我が夫に似て
寿の字の傾きたる正月の御供へ飾り今日で三日目
年女と人に言われて気づきたる娘はすでに三十五歳
酒飲みて太平楽を決め込みし夫の過ごす寝正月かな
月日たち絵にのみ残る桃源郷 父の描きし農家の庭先
短歌ほか 2015年
新聞をやっとことりに行きにけり
オレンジのシャツ着せられしその人の顔見るに耐えずチャンネルを切る
大輪の花びらそりし赤椿その豪華さに脱帽す
今はただ拝むばかりの花見かな
手づかみでカボチャつまみて感無量
台風と地震なき日の有難さ
ドイツでは動かぬものよ我が家とは
子の帰りいばりしながら祈りけり
思はずがっくり帰国と云はれうれしくないわけはないけれど
ひたすらにクッキーを食べるひたすらに食べるほかより楽しみのなし
若き日の夫の写真のつつましさ此の頃特に感じみるかな
わがそばの椅子にうずくまるモモよモモ生きているのか死んでいるのか
蠅のやつとまるとこなく我が頭にくる
問題は年賀状なりどうすべえ書きたくもあり書きたくもなし
子の顔をみるまで我の不安かな
補聴器をわれにつけて出かけし子の買い物