山歩きは慎重に

青空を求めて8時14分発のミッテンヴァルド方面行きへ。ヴァイルハイムは終日霧の模様。アマガウに行きたかったのだが、ムルナウまで来ても相変わらず霧が濃い。うーん、今日もミッテンヴァルドはさすがに飽きてきたのだ。エッシェンローヘを出ると霧が晴れている。そうだ、バス乗換えでエッタールに行こう、あそこからアマガウに歩こうと即断。

バスは15分近く遅れて、霧がなくても氷点下で待つのは結構辛かったが、無事エッタールに。ここは奥まった場所からか気温がぐっと低いようだ。

歩いたことはないが、スマホの地図を見ると道はあるようなので、まずは修道院を抜けると表示があり、オーバーアマガウまで1時間45分らしい。

陽ざしの中を気持ちよく歩き出す。ここに来て正解、とかなり満足。

クロスカントリーも気持ちよさそう。ドイツに来た最初は一式買おうと思っていたが、結局買わずじまい。毎年雪が少なくなっているから、買っても使える日はかなり限られていただろうな。

ハイキングルートに入る。コフェルKofelが見えてきた。

このあたりから下に降りる道があるが、そうすると国道の脇を歩かなくてはならない。それはしたくないから、下りずに山に沿って歩く道を選んだのだが、これがなかなか大変な道だった…

あまり人が歩かないらしく、表示はないし、倒木で道がふさがれていたり

歩いているうちに道を見失い、2度ほど崖をよじ登る。イージーハイクの予定がとんでもはっぷん…

写真には撮らなかったが(撮る余裕がなかった)、幅20㎝くらいで脇は数十mの崖といった箇所がいくつか。幸い雪も凍結もなく、風もなくて無事歩き通したが、正直泣きたくなった。以前登山ガイドの人が話していたのだが「誰でも怖くなるときがある。そういうときはまず深呼吸して、それからゆっくり歩き出す」。効果ありました。

オーバーアマガウの町が見えてきて、気分はだいぶ良くなった。もう少し。しかし下りが長い!

まったく最後まで気が抜けない道だった。まだ12時前、本当もウンターアマガウまで歩こうと思っていたが、もういい。家に帰るとする。緊張の連続で頭痛がしていたが、ここにきてようやく解放された、という感じ。ヴァイルハイムは霧の中だろうが、家でのんびりしたいというのが本音。

クライスからミッテンヴァルドへ

今日も青空を求めてミッテンヴァルド方面へ。でもなんだか曇ってる…

先日より歩きやすい道。今日はスパイクもストックもいらないな。

湖に一面雪が積もっている。ただ、最近気温が上がり気味なので木々の枝は青い。

少し青空が見えてきた。どうも南風が吹いているようだ。

スキーをするほど雪はないし、でもハイキングには歩きにくいし、で、今の季節はどこも静か。

雪化粧した山々は見ていて飽きない。

さっきの湖が見えた。完全には凍っていない。

知っている道で、しかも楽なコースだからやや退屈。

ミッテンヴァルドの町が見えてきたところでサンドイッチ休憩。2個目に差し掛かったところ、さすがに体が冷えてきたのでまた歩き始めることにした。

今日は本当はアマガウに行こうと思っていたのだが、寝過ごしてしまい、それより早い電車があるミッテンヴァルド方面にコース変更。予定と違うところに来たためか、今一つテンションが上がらなかった。まあいいけど。

2時間ほどの雪道ハイク

午後にミュンヘンに行く予定があるが、その前に少し日差しを浴びたいので高いところに行く。

ヴァイルハイムはこのところ毎日霧に包まれ、朝から夕方みたいに暗く、正直うんざりしてくる。

列車が30kmほど進むと青空が見えてきた。やった!

車内でどこで降りようか思案する。昼過ぎにはミュンヘンに向かわなくてはならいので、あまり歩く時間はない。もっとも陽がさしてても0度ないかもしれないから、それほど長くは歩けない。

ドイツ国鉄はとてもいい加減だから、ハイクに行くときはプランAからDくらいまで、電車が時刻通りだったとき、10分遅れたとき、20分遅れたとき、途中までしか走らなかったときなどの状況に対応したルートを考えている。今日は陽ざしを浴びるのが目的でもあるので、ガーミッシュで降りるかミッテンヴァルドまで乗るか思案しながら出発。迷った挙句ミッテンヴァルドの手前のクライスまで乗ることにした。

だんだんと雪深くなっていく。今日は家に帰らないでそのままミュンヘンに直行する予定なので、ブーツではなくシューズ、ストックもチェーンスパイクも持ってこなかった。だからあまり雪が深いとちょっと困る。

クライスで降りて、ハイキングルートに進む。やった、陽ざしだ。

単調な道ではあるが、背中に陽ざしを浴びながら線路わきを歩く。反対側ではクロスカントリーができるが、平日とあって誰もいなかった。

線路を渡り、しばらく進むと地下道があり、geroldという集落に出る。近くにバス停があるので、そういう場所があるのは知っていたが来るのは初めて。

眺めがよくてあっけにとられた。静かで誰一人いない。

休暇用のアパートメントが何軒か。あとは農家と建具屋と。どこも旅行者に宿を提供しているみたい。

凍っているところもあるので、注意しながら雪道を進む。

湖が見えてくる。

バス停からはすぐだし、軽いハイキングができて、湖で泳げる。夏に1週間くらい過ごすのは悪くないだろうな。(ただし店はないみたいだ…)

ここまで来るのに思ったより時間がかかった。一瞬このまま進むか、来た道を戻るか考えたが、もう少し進んでみることに。

道は林の中に。雪が深いので、踏み跡を追って進む。

大きい湖、バーム湖が見えた。この湖の周囲を歩くコースもあるが、私はまっすぐクライスの駅に向かう。

ここは歩いたことがないから、どのくらい時間がかかるかよくわからない。何気に気が急いてしまう。

この後は林の中を歩く。道はかなり凍っていて、また急な下りもあったのでかなり慎重に進む。

また別の湖にでる。ここまで来ると駅はそれほど遠くないはず。

結局予定していた列車の1本前に乗ることができた。

この近くのエルマウという場所で開かれたG7を記念したポスター。最近は見かけなくなった日の丸(中国と韓国に押されてます)。

列車がガーミッシュまで進むと、霧が町を覆い始めているのが見えた。ちょっとうんざりする。

マキシミリアン美術館で

いくつか気に入った作品を。

初々しい若さが麗しい聖母像。逆にキリストはずいぶんしっかりした顔をしている。

実際にいたら邪魔だろうなと思うくらい天使が足元にいる。蹴とばしそうだけど、羽根がついているから飛べるんだろうな。

この美術館にはいくつかヘラクレス像があって、思いっきりぶん殴る仕草が見ていてつらい。躍動感はあるけど。

これもそう。こん棒もって偉そう。男性器が削られている。意図的なのか、偶然か。

中庭のヘラクレス。これでもかっという感じで殴っている。個人的には子供に見せるには教育上よくないんじゃないかと思ってしまう。

慈愛に満ちたマリア像で気分を直す。顔も手もやや稚拙な像だが、こういうのが私は好き。イエスも子供らしくてかわいい。1420年ころ、作者不明、テラコッタ製。

ドミニコ修道院にあったキリスト像。1520年ころのもので作者不明。修道士が造ったのかな。

聖カタリナ像は1440年の「作家もの」。Hans Multscherという彫刻家の作品。

他にもいろいろあったけど、心を引かないとスルーしてしまう。だんだん贅沢になっているのかも。

兵器庫の柱頭

アウクスブルクのローマ博物館があるのはかつて兵器が置かれていた建物だが、その前は穀倉だった。建てられたのがいつだったのか調べてもよくわからない。

兵器庫に改築されたのは17世紀初頭だが、内部の壁面に残る装飾はそれより古いはず。

ライオンのような人のような。

髭がびよんと伸びてるおじさん。

中世の道化のように見える。それとも兵士かな。

ただこういう細かい細工を見ると、それほど古くはないかな、という気がする。

寓話的なものはないけど、表情が面白い。

以前はキリスト教美術や建築がやたら好きで、かなり専門的な書籍を集めていたが、もうネットでなんでも調べられるし、タダでEbookもダウンロードできるからと全部処分してしまった。ちょっともったいなかったかなとも思うけど、最近はもうドイツ語も積極的に読もうとしてないからまあ仕方ないな。荷物にもなるしね。

アウクスブルクで美術館をはしご

アウクスブルクでは日曜日は大半の美術館がタダになる。前から行きたかったのだが、ついついのびのびにしていた。ハイキングにはいまいちの天気なのと、この週末クリスマスマーケットも始まったのもあり、ようやく足を延ばす。

まずは古代ローマ博物館。10時ジャストに着いたらまだ建物が開いておらず、通り過ぎてしまった。おかしいなと思い、戻ったら扉が開いていた。

かつてローマ人の駐屯地だったアウクスブルクで発見された諸品を中心に古代ローマに関する展示がされている。小さいけどなかなか見ごたえのある博物館。

牛車で運んでいるのはワインだろうか。ワンコが乗っているのがかわいい。

この美術館が入っているのは17世紀初めに建てられた兵器庫。なかなか荘厳な建物。

いろいろ読まなくてはならなかったので、すでに少し疲れた。でも今日はもう一軒いかねば。

クリスマスを控えてあちこちに売店や子供の遊具が設置されている。ただ朝のうちは閉まっている店が多いし、人出もないのでうら寂しい。

ワンコ連れのグループに行き当たる。

さて、アウクスブルクの歴史や美術に関する収集物が詰め込まれた、マキシミリアン美術館。

私の好きなキリスト教美術。落ち着いた展示で見やすい。人もいないし。

あまり古いものはなかったが、展示されている場所がよい。美術館ができたのが1855年、建物自体は15世紀に建てられた貴族の屋敷だそうだ。

こういう建築物が個人の所有にならず、公共の博物館として利用されているのが素晴らしい。

アウクスブルクは水力発電の町だそうで、それに関する機械の模型がわんさと。奥の方で係の人が展示を見ていたカップルにあれやこれやと説明していた。ちらっと私の方を見たので、捕まったら大変だ(正直もうあまり頭を使いたくないという心境だったので)と思い、そそくさと別の部屋に。

金や銀の収集品、金貨。銀貨も有名らしいが、興味がないのでほとんどスルー。

銀製の家具があったが、どんだけ重いのだろう。重さは書いてなかった。

こういうのも螺旋階段と呼ぶのかな。木と鉄、漆喰の組み合わせ、優雅な曲線。

階段を降りたらロッカーの場所に。荷物を出して帰ろうとしたら、係の人が中庭の奥に銀器の収集がありますと教えてくれた。

時計は私の好きなオブジェクトではあるが、もうお腹いっぱい状態で集中して見れなかった。

美術館を出て、クリスマスマーケットが開かれている広場まで歩く。

ツリーの飾りはとてもシンプル。

駅までバスかトラムに乗りたかったが、歩いた方が早いので歩いてしまう。この時点で12時半、でも夕方みたいな空で、さっさと家に帰りたくなる。

雪道ハイク

クライスからミッテンヴァルドへ、平らな道を歩きに行く。

うちのほうは雨だったが、この辺ではずっと雪だった様子。どこも雪化粧で綺麗。

粉雪が踏み固められた感じで割と歩きやすい。もうちょっと陽がさしてくれると嬉しいのだけど。

凍っているところに差し掛かったので、滑り止めスパイクをつけて歩く。

クロスカントリーをする人は見かけたが、歩いている人はほとんど見ない。地元の人が犬の散歩をしているくらい。

だんだんと明るくなってきた。この道は夏に一度歩いているので、雪で景色が変わっても迷わず歩ける。

小さなイエス像。夏には気が付かなかった。

ミッテンヴァルドの町が見えてきた。

駅の構内にツリーが飾られていた。うちまでの直行はなく、途中で乗換え。easyハイクだったけど、このところの電動なしの自転車利用で疲れ気味なのでちょうどよかった。

今日もバイクで

昨夜は氷点下7度まで下がった。凍結が心配なので移動はマウンテンバイク。

天気が良くても気温2度だもんね。今週は弓を引きに行ってない。家の中で少し肩入れだけ。もう若くはないから無理しないほうがいいかなと思っている。

うちから乗馬クラブまでは5kmちょっと。引っ越してから少し近くなった。だからもちろん普通のチャリで行けないわけではないのだけど、行きはよいとして帰りがしんどい。

乗馬クラブのあるポリングは少し標高が高いので、ヴァイルハイムより気温も低く、雪も霜もしっかり残っている。

30分ほどの屋内乗馬だけど、終わった後は結構疲れを感じる。乗馬のための筋トレは3年前からほぼ毎日続けているのだが。

私がいつも乗っている、ハンガリーの子。

こちらは可愛いけど結構気が荒い女性。同じ建物内に四頭いるのだけど、一頭はお休み中だったので写真なし。

何度か乗ったことがある白い男の子。背が高いから、下りるときに気をつけないと膝に来る…

帰りに普段と別の道を通ってみた。どっちも楽じゃないな…

ファーハントからガーミッシュへ

夜明け前に駅まで行く。路面がガリガリに凍っていて、スパイクタイヤのMTBだが結構焦った。雪でも電車はほとんど遅れず、8時少し前にファーハントに着いた。

ここはヴァイルハイムより400mほど高い。かなり雪山状態。

除雪車が走り回っていた。

ガーミッシュまでの超楽ハイクなのだが、雪の多さにビックリ。スパッツ持ってくるんだったかな…

晴れの予報だったが、朝のうちは雲か霧かで眺望は悪い。

さらさらのパウダースノーなので、深くても歩くのはさほど大変ではない。

ただ傾斜のある場所でもそれが分からないのはあまり良い気分ではない

しばらくすると除雪された道に出た。良かった。

雲が晴れてきた。

ようやくツークシュピッツとアルプシュピッツが見えるようになった。

リスくんは冬眠前なのか。

ガーミッシュの町が目の前。

今日は寄らなかった聖アントン教会。

凍結した場所があちこちにあるので、ストックはまだしまわないでおく。

予想はしてたけど、帰りしなになると晴れてくる。だからもう1時間あとの列車にしようか迷ったのだが、昼前に帰りたかったので朝早く出てしまった。せっかちなんだよね。

雪が降って

雪がぱらつく中、走りに行く。

寒そうだけど、霜が降りたときほど寒くない。このまま降り続くようでもない。

犬を散歩させている人がちらほら。

もうちょっと走って帰るかな。

小さな礼拝堂。蝋燭に火が灯されている。

今日は前に住んでいたアパートの鍵を大家さんに返す日。知人が立ちあってくれるのだが、やはり神経質になっている…

ちなみにネットはまだ繋がらない。昨日技術者が来る予定だったが月曜に延びた。いい加減に嫌になる。