大晦日に歩きに行く

このところ一日置きに寝つきが悪く、昨夜もそんな感じでえ2時過ぎまで眠れなかった。それに合わせて朝早く起きる気がせず、いつもより1時間半遅いスタートに。

大晦日は宗教的な日ではなくて、皆浮かれ歩く日だから電車も結構混んでいて、しかもいつもより遅い電車だからなおさら。

最初は近場のオールシュタットに行って歩こうかと思っていたのだけど、駅に着いたら一本前の電車が来るところ。これはオールシュタットには止まらないのだが、だったらガーミッシュかミッテンヴァルドに行くかとそれに乗る。

結局クライスで降りて、前に行ったゲロルト湖、バーム湖周りの逆コースを歩いてみようと思い立つ。ミッテンヴァルドより人は少ないだろう。

今月の初めに歩いたときは結構雪があったのだけど、今はちょっと悲しい状態。でも気温は低いから地面はしっかり凍っている。

休日だし時間が遅い(昼前だけど)のでそれなりに人も多い。なんか今一つだなあと思いながらひたすら歩く。道は楽だがその分単調。

バーム湖を過ぎてゲロルト湖へ。雪はないがところどころ一度溶けたところが凍り、その上にうっすら雪が積もっている。そういうところは下手すると滑るので注意が必要。

気温は氷点下だが日差しがあるので結構暖かい。歩いているうちに汗ばんでくる。この湖は小さいからしっかり凍っているようだ。氷上を歩いたり、アイスホッケーをしている人達が見える。以前氷点下7度が一週間続くと十分な厚さになって、小さい湖や運河んならスケートができるというようなことを友人から聞いた。

実際30年くらい前にミュンヘンに友人を訪ねたときは町中の公園の湖が凍り、みんなスケート靴をもって滑りに行ってた。こっちではフィギュアっぽく滑るよりアイスホッケーをする人のほうが多い。当時は滑れなかったので、よし、次の機会には滑れるようにと思って50の手習いで習ったのだが、残念ながら温暖化で滑る機会はなくなってしまった。

陽ざしが気持ちよく、ピックニックしたくなるが、さっさと駅に向かう。

来週はもう日本に行くので、これで当分は歩きに行かない。次は2月か。まだ寒いんだろうなあ。

アマガウで雪道散歩

ムルナウでコールグルーブへの電車に乗り換える。最初は重い霧が立ち込めていたが、だんだんと明るくなる。

天気予報が晴れでも霧のために曇っているときがままあるのだが、今日はというと…

ビンゴ!でした。青空に雪景色、息をのんだ。

街路樹も見事に凍ってる。雪自体は大して降っていないのだけど、気温が低いから溶けないし、木々に霜がたくさんついてなんとも美しい。それが今陽ざしで少しづつ崩れだし、粉雪のように降りかかる。

クルマの交通量は結構多い。スキーに向かう人たちかな。でも歩く人はほとんどいない。

この国の常識ではまだ早いもんね。(10時すぎているんだが…)

シャリシャリの道を気持ちよく歩く。暗くて寒い中でベッドから抜け出すには気合が必要だが、来てよかった。

この冬最高の景色かもしれない。

気球日和。この天気なら眺めは最高だろう。

日照時間はさほど長くない。太陽は頭上には登らない。

新しめの礼拝堂教会。

大木に守られた古い礼拝堂。

駅まではもうすぐ。ウンターアマガウはのどかで好きだが、小売店もカフェも何もないのが残念。

駅で残ったサンドイッチを食べる。陽ざしの中は上着が要らないほど暖かい。

ほぼ定刻に列車到着。乗換の電車がまた遅れているみたいだけど、それは毎度のことです。

ミュンヘンでクリスマスマーケットをはしご

ハイクからいったん自宅に戻り、軽く食事を済ませてミュンヘンに向かう。まずは市庁舎広場へ。ミッテンヴァルドと打って変わってどんよりと霧が立ち込めている。私にとってはこれが典型的なドイツの冬。

先日行ったレジデンツはここからさほど遠くないのだが、なんとなく行きそびれてしまった。ここは観光客メインのクリスマスマーケットなのだが、伝統的な店が並んでいて、眺めるのは楽しい。

冬の保存食、レープクーヘン。クリスマスヴァージョンが並んでいる。

ボリュームはあるだろうけど、サンドイッチは10ユーロくらいから。フライドポテトが5ユーロも高いよなあ。

物価上昇はここでも同じ、人は多いけどみんなが買っているわけではない。

変ったチョコレートが並ぶ。ポルシェチョコはクルマ好きの人へのプレゼント用か。あまりおいしそうではないけど。

時間が早いからツリーの明かりはともっていない。仕方がないので友人と待ち合わせた別のクリスマスマーケットに行く。

アート系の人たちが集まって制作したり発表したりする場所がいくつかあるが、ここもその一つ。前宣伝を読んで面白そうなのでここで友人と待ち合わせ。

ただ、残念な内容が多くて、ものの15分で終わってしまった。そうするうちに別の友達から連絡があり、近くの別のクリスマスマーケットに誘われる。

10分も歩かずに着いた。かつての客船を陸に上げてカルチャーセンターにしたところ。

店はたいしてないが、雰囲気は悪くない。焚火があるので、座って休憩。

ホットワインはかつては赤ワインのみだったが、最近は白ワインバージョンも普通にあおくようになった。甘い飲み物はあまり好きではないのだけど、クリスマスマーケットにはつきものだから頼む。

お腹が空いてきたのでピザを買う。水牛チーズやルッコラがのったやつ。美味。

アイスストックという、カーリングに似た遊び。普通は氷上でやるのだが、地球温暖化に伴い、環境にやさしく木製のバーンを使うところが増えているそうだ。

さて、バスに20分ほど乗って別のクリスマスマーケットへ。

ここのデコレーションはなかなかロマンチック。

また小腹が空いてきて、何を食べようか迷ったのだが、普段食べられないもの、というのが私の主義。ハンガリーの揚げパンにする。

サワークリームとチーズをのせる。ハンガリーというとパプリカソースだが、売り切れだそうで、中国製のピリ辛ソースを少しかける。どこもグローバル化。

揚げパンにはビールだよね、ということでビールを頼む。地ビールタイプで自然な甘さ。ややアルコール度数が高いようだ。

だんだんと寒くなってきたので、帰宅。これがたぶん最後のクリスマスマーケット。

まあ10年くらいたって、ドイツに住まなくなったらまた来るかもしれないけど。

青空求めてハイキング

どんよりと霧に包まれたヴァイルハイムを後にクライスまで。

雪は無残に溶けて、あまりきれいではない。まあ歩くのは楽だけど。

陽ざしが浴びれて気分がよい。この分だとかなり早くミッテンヴァルドの駅に着きそう。

途中までのあの暗く陰鬱な空はなんだったんだろうと思う。気温も出るときは氷点下、今もたぶん氷点下、ここは夜は氷点下だったろうけど(地面は凍っているから)だんだんと暖かくなってきた。

最近冬は日焼け止めを塗っていない。ビタミンDを吸収せんとね。

この日(12月21日)は昼が一番短い日の前日。太陽がかなり斜めから登っているから影もびよよんと長くなる。

今日はこの後ミュンヘンに行くから、厚めのダウンを着てきたのだけど、もう当然脱いでバッグに入れてある。気持ちよく暖かい。

雪がないのは淋しくはある。何よりも来年はまた水不足になるだろうし。

途中見かけたお馬さん。馬車に使われる南ドイツ冷血種(Sueddetsches Kaltblut)。繁殖させている場所のようだ。

ドアみたいに開くのかしらんと思ったが、これは鳥が停まるためだね。

結局2時間ほどでミッテンヴァルドの駅についてしまった。ミュンヘンでの待ち合わせに時間が余りすぎるので一度家に帰ることにする。

山歩きは慎重に

青空を求めて8時14分発のミッテンヴァルド方面行きへ。ヴァイルハイムは終日霧の模様。アマガウに行きたかったのだが、ムルナウまで来ても相変わらず霧が濃い。うーん、今日もミッテンヴァルドはさすがに飽きてきたのだ。エッシェンローヘを出ると霧が晴れている。そうだ、バス乗換えでエッタールに行こう、あそこからアマガウに歩こうと即断。

バスは15分近く遅れて、霧がなくても氷点下で待つのは結構辛かったが、無事エッタールに。ここは奥まった場所からか気温がぐっと低いようだ。

歩いたことはないが、スマホの地図を見ると道はあるようなので、まずは修道院を抜けると表示があり、オーバーアマガウまで1時間45分らしい。

陽ざしの中を気持ちよく歩き出す。ここに来て正解、とかなり満足。

クロスカントリーも気持ちよさそう。ドイツに来た最初は一式買おうと思っていたが、結局買わずじまい。毎年雪が少なくなっているから、買っても使える日はかなり限られていただろうな。

ハイキングルートに入る。コフェルKofelが見えてきた。

このあたりから下に降りる道があるが、そうすると国道の脇を歩かなくてはならない。それはしたくないから、下りずに山に沿って歩く道を選んだのだが、これがなかなか大変な道だった…

あまり人が歩かないらしく、表示はないし、倒木で道がふさがれていたり

歩いているうちに道を見失い、2度ほど崖をよじ登る。イージーハイクの予定がとんでもはっぷん…

写真には撮らなかったが(撮る余裕がなかった)、幅20㎝くらいで脇は数十mの崖といった箇所がいくつか。幸い雪も凍結もなく、風もなくて無事歩き通したが、正直泣きたくなった。以前登山ガイドの人が話していたのだが「誰でも怖くなるときがある。そういうときはまず深呼吸して、それからゆっくり歩き出す」。効果ありました。

オーバーアマガウの町が見えてきて、気分はだいぶ良くなった。もう少し。しかし下りが長い!

まったく最後まで気が抜けない道だった。まだ12時前、本当もウンターアマガウまで歩こうと思っていたが、もういい。家に帰るとする。緊張の連続で頭痛がしていたが、ここにきてようやく解放された、という感じ。ヴァイルハイムは霧の中だろうが、家でのんびりしたいというのが本音。

クライスからミッテンヴァルドへ

今日も青空を求めてミッテンヴァルド方面へ。でもなんだか曇ってる…

先日より歩きやすい道。今日はスパイクもストックもいらないな。

湖に一面雪が積もっている。ただ、最近気温が上がり気味なので木々の枝は青い。

少し青空が見えてきた。どうも南風が吹いているようだ。

スキーをするほど雪はないし、でもハイキングには歩きにくいし、で、今の季節はどこも静か。

雪化粧した山々は見ていて飽きない。

さっきの湖が見えた。完全には凍っていない。

知っている道で、しかも楽なコースだからやや退屈。

ミッテンヴァルドの町が見えてきたところでサンドイッチ休憩。2個目に差し掛かったところ、さすがに体が冷えてきたのでまた歩き始めることにした。

今日は本当はアマガウに行こうと思っていたのだが、寝過ごしてしまい、それより早い電車があるミッテンヴァルド方面にコース変更。予定と違うところに来たためか、今一つテンションが上がらなかった。まあいいけど。

2時間ほどの雪道ハイク

午後にミュンヘンに行く予定があるが、その前に少し日差しを浴びたいので高いところに行く。

ヴァイルハイムはこのところ毎日霧に包まれ、朝から夕方みたいに暗く、正直うんざりしてくる。

列車が30kmほど進むと青空が見えてきた。やった!

車内でどこで降りようか思案する。昼過ぎにはミュンヘンに向かわなくてはならいので、あまり歩く時間はない。もっとも陽がさしてても0度ないかもしれないから、それほど長くは歩けない。

ドイツ国鉄はとてもいい加減だから、ハイクに行くときはプランAからDくらいまで、電車が時刻通りだったとき、10分遅れたとき、20分遅れたとき、途中までしか走らなかったときなどの状況に対応したルートを考えている。今日は陽ざしを浴びるのが目的でもあるので、ガーミッシュで降りるかミッテンヴァルドまで乗るか思案しながら出発。迷った挙句ミッテンヴァルドの手前のクライスまで乗ることにした。

だんだんと雪深くなっていく。今日は家に帰らないでそのままミュンヘンに直行する予定なので、ブーツではなくシューズ、ストックもチェーンスパイクも持ってこなかった。だからあまり雪が深いとちょっと困る。

クライスで降りて、ハイキングルートに進む。やった、陽ざしだ。

単調な道ではあるが、背中に陽ざしを浴びながら線路わきを歩く。反対側ではクロスカントリーができるが、平日とあって誰もいなかった。

線路を渡り、しばらく進むと地下道があり、geroldという集落に出る。近くにバス停があるので、そういう場所があるのは知っていたが来るのは初めて。

眺めがよくてあっけにとられた。静かで誰一人いない。

休暇用のアパートメントが何軒か。あとは農家と建具屋と。どこも旅行者に宿を提供しているみたい。

凍っているところもあるので、注意しながら雪道を進む。

湖が見えてくる。

バス停からはすぐだし、軽いハイキングができて、湖で泳げる。夏に1週間くらい過ごすのは悪くないだろうな。(ただし店はないみたいだ…)

ここまで来るのに思ったより時間がかかった。一瞬このまま進むか、来た道を戻るか考えたが、もう少し進んでみることに。

道は林の中に。雪が深いので、踏み跡を追って進む。

大きい湖、バーム湖が見えた。この湖の周囲を歩くコースもあるが、私はまっすぐクライスの駅に向かう。

ここは歩いたことがないから、どのくらい時間がかかるかよくわからない。何気に気が急いてしまう。

この後は林の中を歩く。道はかなり凍っていて、また急な下りもあったのでかなり慎重に進む。

また別の湖にでる。ここまで来ると駅はそれほど遠くないはず。

結局予定していた列車の1本前に乗ることができた。

この近くのエルマウという場所で開かれたG7を記念したポスター。最近は見かけなくなった日の丸(中国と韓国に押されてます)。

列車がガーミッシュまで進むと、霧が町を覆い始めているのが見えた。ちょっとうんざりする。

マキシミリアン美術館で

いくつか気に入った作品を。

初々しい若さが麗しい聖母像。逆にキリストはずいぶんしっかりした顔をしている。

実際にいたら邪魔だろうなと思うくらい天使が足元にいる。蹴とばしそうだけど、羽根がついているから飛べるんだろうな。

この美術館にはいくつかヘラクレス像があって、思いっきりぶん殴る仕草が見ていてつらい。躍動感はあるけど。

これもそう。こん棒もって偉そう。男性器が削られている。意図的なのか、偶然か。

中庭のヘラクレス。これでもかっという感じで殴っている。個人的には子供に見せるには教育上よくないんじゃないかと思ってしまう。

慈愛に満ちたマリア像で気分を直す。顔も手もやや稚拙な像だが、こういうのが私は好き。イエスも子供らしくてかわいい。1420年ころ、作者不明、テラコッタ製。

ドミニコ修道院にあったキリスト像。1520年ころのもので作者不明。修道士が造ったのかな。

聖カタリナ像は1440年の「作家もの」。Hans Multscherという彫刻家の作品。

他にもいろいろあったけど、心を引かないとスルーしてしまう。だんだん贅沢になっているのかも。

兵器庫の柱頭

アウクスブルクのローマ博物館があるのはかつて兵器が置かれていた建物だが、その前は穀倉だった。建てられたのがいつだったのか調べてもよくわからない。

兵器庫に改築されたのは17世紀初頭だが、内部の壁面に残る装飾はそれより古いはず。

ライオンのような人のような。

髭がびよんと伸びてるおじさん。

中世の道化のように見える。それとも兵士かな。

ただこういう細かい細工を見ると、それほど古くはないかな、という気がする。

寓話的なものはないけど、表情が面白い。

以前はキリスト教美術や建築がやたら好きで、かなり専門的な書籍を集めていたが、もうネットでなんでも調べられるし、タダでEbookもダウンロードできるからと全部処分してしまった。ちょっともったいなかったかなとも思うけど、最近はもうドイツ語も積極的に読もうとしてないからまあ仕方ないな。荷物にもなるしね。

アウクスブルクで美術館をはしご

アウクスブルクでは日曜日は大半の美術館がタダになる。前から行きたかったのだが、ついついのびのびにしていた。ハイキングにはいまいちの天気なのと、この週末クリスマスマーケットも始まったのもあり、ようやく足を延ばす。

まずは古代ローマ博物館。10時ジャストに着いたらまだ建物が開いておらず、通り過ぎてしまった。おかしいなと思い、戻ったら扉が開いていた。

かつてローマ人の駐屯地だったアウクスブルクで発見された諸品を中心に古代ローマに関する展示がされている。小さいけどなかなか見ごたえのある博物館。

牛車で運んでいるのはワインだろうか。ワンコが乗っているのがかわいい。

この美術館が入っているのは17世紀初めに建てられた兵器庫。なかなか荘厳な建物。

いろいろ読まなくてはならなかったので、すでに少し疲れた。でも今日はもう一軒いかねば。

クリスマスを控えてあちこちに売店や子供の遊具が設置されている。ただ朝のうちは閉まっている店が多いし、人出もないのでうら寂しい。

ワンコ連れのグループに行き当たる。

さて、アウクスブルクの歴史や美術に関する収集物が詰め込まれた、マキシミリアン美術館。

私の好きなキリスト教美術。落ち着いた展示で見やすい。人もいないし。

あまり古いものはなかったが、展示されている場所がよい。美術館ができたのが1855年、建物自体は15世紀に建てられた貴族の屋敷だそうだ。

こういう建築物が個人の所有にならず、公共の博物館として利用されているのが素晴らしい。

アウクスブルクは水力発電の町だそうで、それに関する機械の模型がわんさと。奥の方で係の人が展示を見ていたカップルにあれやこれやと説明していた。ちらっと私の方を見たので、捕まったら大変だ(正直もうあまり頭を使いたくないという心境だったので)と思い、そそくさと別の部屋に。

金や銀の収集品、金貨。銀貨も有名らしいが、興味がないのでほとんどスルー。

銀製の家具があったが、どんだけ重いのだろう。重さは書いてなかった。

こういうのも螺旋階段と呼ぶのかな。木と鉄、漆喰の組み合わせ、優雅な曲線。

階段を降りたらロッカーの場所に。荷物を出して帰ろうとしたら、係の人が中庭の奥に銀器の収集がありますと教えてくれた。

時計は私の好きなオブジェクトではあるが、もうお腹いっぱい状態で集中して見れなかった。

美術館を出て、クリスマスマーケットが開かれている広場まで歩く。

ツリーの飾りはとてもシンプル。

駅までバスかトラムに乗りたかったが、歩いた方が早いので歩いてしまう。この時点で12時半、でも夕方みたいな空で、さっさと家に帰りたくなる。