アローザへ

早朝ミュンヘンの中央駅に向かい、まずローカル電車でリンダウへ。駅で待っている間、向かいのホームで発車を待っていた列車から急に乗客が降りだした。車両故障か何かで発車できない、というのだろう。通勤通学や旅行客でほぼ満員の列車だった。日本ではありえないが、ドイツではあり得る。こっちの列車は無事発車したが、乗換駅に着くまで正直気が気でなかった。

ドイツのローカル線には専用の一等車両はなく、二等と分ける形で、座席は数えるほどしかない。そしてどこにその一等が来るのかわからない。せっかく一等の料金を払ったのだから二等には乗りたくない。列車が入ってきたと同時に素早く目を走らせる。最初に乗ろうと思っていた車両では後ろにアメリカ人がいたので、あ、これは一等の客だなと素早く隣に移り、人数分ゲット。目ざとさと図々しさは筋金入りだと思うが、正直疲れる。私は本来人と争うのは苦手なのだ。(そう思えないだろうが)。

尻が滑りそうな、座り心地が悪いローカル線でとぼとぼと。出発から3時間、ようやくボーデン湖が見えてきた。水がだいぶ少ない。

終点駅のリンダウでしばらく待ち、サンクトマルガレーテンへのEC列車でクールを目指す。リンダウのホームでドイツ人の車掌に一等列車はどこに停車するか訊いたが、我関せずといった風。ドイツ国鉄の人材レベルは低下の一途をたどっている。窓口でも呆れるほど無知な人が多いので、自分で調べるのが手っ取り早く、正確だ。

スイス国鉄では一等車両は何両もあり、席もゆったりとして快適。天気は残念な下り坂だが。ここで驚くことが。車両に入ってきた車掌が床に落ちているゴミ(紙の端切れのようだった)を拾ったのだ。日本では当たり前だが欧州では初めて見た。ドイツではまずありえないと考えていい。

クールで降り、アローザ行きの列車に乗る。生憎の雨。恵の雨でもあるのだが。

クールを中心としたレーティッシュ鉄道。昨夏もサメダンに行くのに利用した。アローザは終点駅。

天気がいまいちでも景色は綺麗。ここまで来たかいがある。

7時間の旅もようやく終わった。歩いて観光案内とスーパーに寄り、その後バスで宿に向かう。ここでは宿泊客はアローザカードというゲストカードがもらえ、滞在中は町内のバス、近隣への列車、2本あるケーブルカーが乗り放題。

今回の宿。2寝室にリビングダイニング、キッチンとバスルーム。小さいが眺めのよいバルコニーがある。

ベランダからの絶景。これのために1年まえから予約した。

家の裏には急こう配のハイキングルートが始まっているが、さすがの長旅で疲れた。

雨がやんで青空が出てきたが今日はもう出掛けず、ベランダからの景色を満喫することにした。

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