ようやく時間ができたので、一番近い山に登ることにする。早朝ガラガラの北大阪急行で箕面茅野駅まで。駅に降りてショッピングモールだらけなのに驚いた。
ここからハイキングに行く人はそうそういないだろう。おおよそこっちのほうだろうと検討をつけて、細い川沿いに北上する。

少し歩くと古い町並みがあった。興味を引いたが、今日は勝尾寺へのハイキングが目的なので次の機会に探求することにする。

地図と地図アプリを見ながら歩くとこの先にハイキングルートがあるらしいのだが。寺はないのに墓地がある。今住んでいる地域でも、また家具を見に行った茨木市でも住宅地や工業団地の合間に突然墓地が現れて驚くことしばしば。かつてあった寺がなくなった後も墓が残り、公共の墓地となったのかもしれない。

農業用水のため池らしいが水がない。干上がっているのか、水を抜いたためなのか。


ため池の間を北に進むと古びた鳥居があった。左に舗装された道が続き、右はうっそうとした木々に覆われて薄暗いが、山道らしい。

不安にかられながらも右の山道を進む。すぐにトレラン中の男の子が走って降りてきたので、少し安心。降りてくるのだから上ることもできるだろう。

スマホの地図によると勝尾寺に向かう道で間違いはなさそう。かなり急だが、ほかに道はないので進むしかない。ストックを持ってこなかったのを後悔した。

下調べをしっかりしてこなかったのはまずかった。寺に向かう道なのだから多少は整った参道に行き当たるだろうと思ったがそうではなかった。
それでも地図が掲示されているので正しい道には違いない。

尾根沿いの道まで来るとだいぶ楽になった。ハイカーには合わなかったがマウンテンバイカーが結構いる。

岩肌が出て、そこに苔が生えたところが何気に滑る。用心用心。

しらみ地蔵というお地蔵さま。しらみというとつい虱が浮かんでくるが、そうではなく、麓を早朝立つ信者がこの辺りに来ると空が白み始めるからだという説や、白い蛇の意味だとかあるらしい。地蔵にしては背が高く違和感があったら、これは隠れキリシタンのマリア像だという説もある。北摂にはかつてキリシタンが隠れ住んでいた場所もあるのでなんとなくうなづける。

しばらく歩くと参道にでた。旧参道というから、新しいのもあるのだろうと思いながら進む。

だんだんと寺に近づくと、かなり急な階段になった。参詣するのに上るのではなく下るのか。初めての経験。

うんざりする石段を下りて着いたのはかなり交通量の多い道と、その向かいの寺。写真には写っていないが、かなりの数の参拝客と外国人観光客。ちらりと見るにも金をとる。後で調べたら500円だった。

寺には車かバスで来るしかないようだ。県道はかなりの交通量だし、これを歩いて町に戻ると2時間以上余計にかかる。バスは1時間に1本らしく、次のバス(日曜日の始発)まで1時間ある。
仕方ない。うんざりしたが、また石段を上る。こんなに膝を酷使するハイキングになるとは思わなかった。

ただし登ってきた道を下りる気はしないので、旧参道をそのまま進む。箕面茅野駅よりだいぶ東に離れた場所に降りることにはなるが、まあいいだろう。

この道は参道らしく、だいぶ楽だ。途中すこし眺望もあった。

降りたところに野菜や果物も無人店舗があったのでレモンとハヤトウリを買う。そうしていると畑から人が来て、袋いっぱいのアケビを、これも持って行かないと訊かれた。

ただ今日は買い物袋を忘れてしまい、小さいリュックはもうパンパンなのでアケビはああきらめる。地図を見るとかなり東にきている。駅までまだ20分はある。

少しうんざりしながら駅を目指して歩く。

途中にあった「古井戸公園」。岩やコンクリートの礎のようなものが置いてる不思議な公園。以前屋敷か何かがあった跡地なのかと思って調べたが、何もでてこなかった。

駅に着いたら結構な人手で、ダルマが書かれた紙バッグを手にした人が目につく。よく見ると勝尾寺の名がある。私が乗らなかったバスに乗って帰ってきたのだな。ご利益を信じるのか、皆が行くから行くのか。調べると車で行った場合は駐車料金は2時間1000円で、これもかなりのぼったくり。

ハヤトウリは1個はサラダにして食べた。残りは浅漬けにするか。レモンはケーキかパイを作りたいところだが、残念ながらまだオーブンがない。